アメリカの黒人公民権運動家の故ルーサー・キング牧師の有名な演説はここから始まりました。自分の4名の子供たちが大きくなった頃、肌の色ではなくその人となりで評価される世の中になってほしいと訴えた内容でした。偉大な先人を引き合いにするのは、憚られる事ではありますが、私たちにも夢があります。障がいがある故に不当に評価されがちな状況から、障がいがあってもなくても、普通に生きられ、その能力についても過小評価されることなく、世の中の人材として正当に評価される世界になればよいと思っています。我々エスペレは様々な障がい者支援の取り組みの中で、就労支援という分野を選択しました。それは就労した障がい者自らが社会にとって必要な存在であることを実感できてこそ、本人の社会的評価やQOL向上へ直結し、モチベーションあふれる日常生活が実現できると考えたからです。植物工場で完全無農薬野菜や腎不全者のための低カリウムレタスを心込めて栽培する我々の仲間がいます。そこではごく普通に障害のあるものが他の障害のある者をサポートしているのです。

障害のない世界を目指して我々は何をなすべきか。
我々エスペレへの問いかけにどのように応えていけばよいのか。
今後もその大きな使命に取り組んでいきたいと思います。